3.11あの日から5年
もう5年がたったんですね。
しかし未だに、被災で故郷に帰れない方や避難所での生活を余儀なくされている方は沢山いらっしゃいます。
また、福島の原子力発電所の被害も大きく、立ち入り禁止区域が指定され周辺住民は立ち退きを余儀なくされました。
震災による被害はまだ継続中であると言えるでしょう。
非常に心が痛ましくなります。
今日はいろいろと言われる復興計画のあまり報道されていないマイナス要素について記事を書かせて頂きます。
恐らく+の要素の記事が乱発されているでしょうから。
まず原子力発電所についてです
今現在数十年かけた廃炉生活をすすめていますが、その時には今住んでいた高齢者はもちろん若者も新しい生活、新しい社会に入っておりますので、戻りたくても戻れないというのが現実的な所でしょう。
また周辺区域の除染活動も行われています。
除染活動というのは、一言でいえば放射線物質を薄めて周りに広げる事です。
再び戻れる見込みのない所に除染活動を行う必要があるのでしょうか。
また、そのために作業員に放射線被曝のリスクに晒す価値はあるのでしょうか。
先ほどいいましたが、立ち入り禁止区域に入れるようになるのは数十年後です。
先ほども言いましたが、立ち退きを余技なくされた高齢者の方々は8割がたの方がお亡くなりになられると思います。
新しい生活を新しい社会生活をスタートされた方も多くいます。
出て行かれた方が戻ってくる率は10%もないと思っております。
阪神淡路大震災とよく比較されますが、あそこは震災の前よりも人口が増えました。
それは、神戸がまがりにも大都市だったからです。
現在でも関東では、東京の若者が集まり周辺都市からは若者が減っております。
東北にはたして出て行った方が戻るでしょうか。
それならいっそ福島が汚染された事をいいコトに新たに大きな放射線物質処理施設を作るのはどうなのか。
もちろんそんな事を政府が発信したらボロクソに叩かれ、退陣を余儀なくされるレベルでしょうから発言する方はいないでしょうけど。
続いて現在進行中で行われている復興計画についてです。
現在ショッピングモールの建設や、駅の修繕計画が行われています。
何年か前にショッピングモールができ、賑わっているというニュースを聞きました。
しかし今はお客さんが少なくなって苦しんでるそうです。
当たり前ですよね。
元々田舎だったり市場がなかったわけですから。
初めは同情する心や、一時的なニュースの発信で行く方も多いでしょうが、継続させる事は難しいといわざるをえません。
私自信、2年ほど前に福島に旅行に行きましたが、明らかに客足が遠のいているとの事でした。
そのまま綺麗に街を作りなおした所で、綺麗なゴーストタウンができるだけなんです。
一度せっかくゼロになったのですから、そこから新たなまちづくりを全体的な規模で考え実施していかねばならないと思っています。
昨日ニュースでやっておりましたが、16%の方が福島産という事で購入を控えてるそうです。
私はほんと?って思いました。
もし、福島産と地元の野菜が並べてあり、同じような値段でしたら、福島産を避ける方が大多数ではないでしょうか。
日本人は素直に答えられない事が多いですから、実際の所はもっと多いのではないかと思っています。
政府は放射線物質の風評被害が広がっており、そのための教育が必要であるといっておられましたが、少なからず福島が汚染されていることは事実であります。
たしかに、放射線物質が福島全域に撒き散られたわけではなく、全ての作物が汚染されているわけではありません。
出荷前にきちんとした検査も行われていますし、問題がないという考えも理解できます。
ただ全てのものに対して検査が行われているかといったら行われていない。というか行えないというのが現実な所です。
一部には放射線物質が多く含まれた福島産の野菜や魚介類が出荷されているかもしれません。
私は福島産だから避けるという事を避難するような現状はどうなのかと思っています。
私自身は放射線に関する知識は、人並み以上に持っていますが、そんな私でも福島県産のものは避けてしまっております。
出荷される作物に関しては、放射線が基準値以下であるという検査が行われているわけですが、その基準値の根拠は放射線の確定線量や年間に受けている自然放射の線量などによります。
たしかに、例えば放射線被爆が多いパイロットさんなどが、平均寿命が長かったり、ブラジルのある都市で日本の100倍近い放射線の被害をうけている方が、健康被害をだしていないという根拠はあります。
また、放射線ホルミシスというある程度の放射線は健康にいいんだぞということを主張している方もいます。(ただしそれを主張してるのは、原発の関係者だけだったりしますが・・・)
また、安全だという情報とは別に少しの放射線被曝でも発がんのリスクがあがるぞという声もあります。
特に問題視されているのは、例えばヨード(I)のように特定の臓器に溜まりやすい臓器親和性をもつ物質です。
排出された放射線廃棄物はただちに問題があるようなものではありませんが、DDTのように濃縮され摂取した場合に問題を引き起こします。
特に特定の臓器と高い親和性をもつヨードが(あとリンとにていて骨と親和性のあるストロンチウム90とか)大きな問題ではないかとされています。
福島の子供たちがこれから甲状腺がん増えるのではないかと予想されています。
そういった場合で売上が減っても当然であり、これは風評被害ではなく、放射線物質による被害なのです。
放射線物質の被害として国に訴えかけていかねばならないと考えております。
長くなりましたが被災者の方々にとって本当にいい復興計画はなんなのか。
また被災者以外の方にとってもいいのはなんなのか。
そういった考えなおしが大事かなって思ってます。
ネガティブなことばかり書いてすいません。